妄想が好きすぎる話
割と痛い文なので閲覧注意。
他の人に比べて自分時間なさすぎるなー、と思うことが人生において多々ある。時間の使い方が絶望的に下手なのかなと思っていた。確かに上手ではないのかもしれないが、それだけが原因ではないと最近気付いた。妄想している時間が多すぎるのである。
思えば、昔から妄想ばかりしていた。人見知りでなかなか人と打ち解けられない私には妄想の世界が救いだった。本を読んではもしこの状況下に私が置かれていたらと考えて妄想の種にしていた。内容としてはもし私が活発で明るい子だったら、みんなから一目置かれる存在だったら、といった比較的現実的なものから、突然美少年と同居するといった漫画みたいなものまで様々であった。そのせいで誰とも話していない時はぼーっとしていたり、ひどい時はにやついて不気味な人扱いされていたこともあった。
成人した今も妄想好きのままだ。自分の望む世界を脳内で作り出しては現実逃避している。しかし妄想に耽る間も時間は絶えず流れ続けている。妄想好きでない人が実際になにか体験している時間を、私は妄想に使っているのである。実経験の数が平均的な人より劣っているなと感じることが何度もあった。その分、妄想世界では経験豊富な人になった。妄想を馬鹿にする人がいるが、私は自身の培われた妄想力のおかげで辛い日々も乗り越えられたので妄想は素晴らしいことだと思う。